電子書籍『【合本版】伯爵と妖精 2』をご購入いただいたお客様へ

2月28日にお知らせいたしました通り「伯爵と妖精 完結10年記念特設サイト」および、コバルト編集部公式Xにおきまして、『【合本版】伯爵と妖精 2』の特典内容について誤った告知をしておりました。
今回の誤った告知をご覧になって『【合本版】伯爵と妖精 2』をご購入いただいたお客様で、払い戻し(返品)をご希望される方は、下記お問い合わせフォームからご連絡くださいますようお願いいたします。ご購入いただいたストアにより対応方法が異なりますので、コバルト編集部より個別にご案内を差し上げます。
このたびは、お客様にご迷惑をおかけしましたことを、あらためて深くお詫び申し上げます。

2024年3月7日
コバルト編集部

電子書籍『【合本版】伯爵と妖精 2』宣伝告知の誤表示に関するお詫びとお知らせ

電子書籍『【合本版】伯爵と妖精 2』の宣伝告知内容に誤りがありました。コバルト文庫公式ホームページの『伯爵と妖精 完結10年記念特設サイト』および、コバルト編集部公式Xにて、当該書籍には、特典として、谷瑞恵先生による書き下ろし新作短編2作が収録されているとの告知をしておりましたが、正しくは、過去に発表された単行本未収録の短編でした。

収録されている短編は以下の通りです。

  • 「ファーストキスの贈り物」
    (初出:雑誌『Cobalt』2012年夏フェア応募者全員プレゼント「ありがとサマー2012BOOK」)
  • 「もう少し、やさしい夢のなかで」
    (初出:雑誌『Cobalt』2012年11月号 定期購読特典「書き下ろしプチノベル」)

誤った告知を掲載したことにより、お客様にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫びいたします。また、特設サイトの告知はすでに修正しております。

つきましては、2月28日(水)23:59までに当該書籍をご購入いただいたお客様への対応を準備中です。詳細が決定次第、本ホームページおよび公式Xにてお知らせいたしますので、しばらくお待ちくださいますようお願いいたします。今後はこのようなことのないよう、商品情報について正確な説明と表示に努めてまいります。

2024年2月28日
コバルト編集部

2004年に集英社コバルト文庫より刊行され、幻想的な世界観と魅力あふれるキャラクターが評判を呼び、瞬く間に大人気作となった谷瑞恵の『伯爵と妖精』シリーズ。2008年にはTVアニメ化も果たし、シリーズ累計部数は120万部を突破(2009年時点)と、幅広い世代に一大ムーブメントを巻き起こしました。この記念すべき年を祝し、様々なスペシャル企画を実施いたします。あなたのそばに、『伯爵と妖精』があり続けることを願って 2004年に集英社コバルト文庫より刊行され、幻想的な世界観と魅力あふれるキャラクターが評判を呼び、瞬く間に大人気作となった谷瑞恵の『伯爵と妖精』シリーズ。2008年にはTVアニメ化も果たし、シリーズ累計部数は120万部を突破(2009年時点)と、幅広い世代に一大ムーブメントを巻き起こしました。この記念すべき年を祝し、様々なスペシャル企画を実施いたします。あなたのそばに、『伯爵と妖精』があり続けることを願って

物語の舞台は19世紀イギリスヴィクトリア朝の時代。産業革命により飛躍的に経済が発展したことで、人々の生活は豊かになった。そしていつしか人間は妖精が隣人だった一昔前のことなど忘れ去り、妖精はお伽話の中だけの存在となっていた。

妖精の姿が見え、話ができる少女・リディアは、スコットランドの片田舎で亡き母の後を継ぎ「妖精博士フェアリードクター」として生活を送っていた。仕事の依頼を待つもろくなものはなく、町の人々には変わり者扱いされる日々。そんなある日、父と共に復活祭イースターを過ごすために乗り込んだ船の上でとある陰謀に巻き込まれ、船室に潜んでいた謎の青年・エドガーに助け出される。彼を警戒しつつも妖精博士として依頼を受けたことから、エドガーを取り巻く壮大な事件の数々に巻き込まれていくことになる。

次第に明らかになるエドガーの過去や、彼を狙う組織との戦いを経て、ふたりは少しずつ絆を深めていく。

  • ポール・ファーマン

    妖精を専門に描いている画家。リディアたちの仲間で、夢見がちな性格。

  • ユリシス

    エドガーの宿敵・プリンスの側近。リディアを上回る妖精博士の力を持つ

  • カールトン教授

    リディアの父親で、ロンドン大学の博物学教授。娘と亡き妻を深く愛している

  • トムキンス

    アシェンバート伯爵家に仕える執事。妖精メロウの血を引いている

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01 『伯爵と妖精 あいつは優雅な大悪党』

リディアは、妖精が見えて、彼らと話ができる女の子。父に会うためロンドン行きの船に乗った彼女は、突然現れた若い男に誘拐されてしまう。エドガーと名乗るその男は、自分は伯爵だと言い、彼の身分を明かすための宝剣探しをリディアに依頼する。胡散臭いと思いながらも、彼と契約してしまうリディア。一方ちまたでは凶悪な強盗事件が噂になっていた。犯人の特徴はエドガーに似ていて…⁉

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02 『伯爵と妖精 あまい罠には気をつけて』

妖精と話ができる少女リディアは、妖精博士として伯爵エドガー(でも元強盗⁉)に雇われ、屋敷に通うようになった。すぐに口説き文句を口にするエドガーに振り回されていたある日、彼女は公園で不吉な妖精霧男に似た大男に襲われる。なんとか無事屋敷に戻ると、ちょうどひとりの女性がリディアを訪ねてきていた。聞けば、なんと男爵の令嬢が霧男に連れ去られたかもしれないというのだ!

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03 『伯爵と妖精 プロポーズはお手やわらかに』

妖精と話ができる少女リディアは、口説き魔でいわくつきの過去を持つ伯爵エドガーに雇われる妖精博士。ある日、彼女のもとに野の花の妖精が現れた。青騎士伯爵であるエドガーを妖精女王の花婿として迎えに来たのだが、花婿に渡すはずの“月”を盗まれてしまったというのだ。同じ頃、リディアの故郷から獰猛な妖精ケルピーがやってきた。リディアは彼にプロポーズされたことがあって……⁉

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04 『伯爵と妖精 恋人は幽霊』

妖精と話ができる少女リディアは、いわくつきの過去をもつ若き伯爵エドガーに雇われる妖精博士。わけあって形ばかりの婚約をした二人だが、エドガーは低級紙を賑わすほどの女たらしで、リディアは振り回されてばかり。ある夜、エドガーの知人を名乗る霊媒師が降霊会を行なった。宿敵プリンスの罠だと知りながらあえて会に参加したエドガーの前に現れた霊媒師は、死んだはずの仲間アーミンにそっくりで……⁉

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05 『伯爵と妖精 呪いのダイヤに愛をこめて』

妖精博士のリディアはわけあって雇い主の伯爵エドガーと形だけの婚約をしている。お得意のあまい言葉で迫ってくるエドガーにいつも振り回されるリディア。婚約指輪のムーンストーンの管理人だという妖精にまで伯爵の花嫁として扱われてしまう。一方、怪しげなブラックダイヤを手に入れたエドガーの周囲では、不吉なことばかり起こるが、彼はこのダイヤを使って宿敵プリンスへの復讐をたくらんでいるようで⁉

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06 『伯爵と妖精 取り換えられたプリンセス』

青騎士伯爵・エドガーの領地で、妖精が人間の赤ん坊を丸太や石、ときには妖精の赤ん坊と取り換えてしまう「取り換え子」が起きているらしい。伯爵家の顧問妖精博士で、エドガーの婚約者ということになっているリディアは、ひとりで問題の領地へと向かう。一方エドガーのもとには、かつての悪友である海賊たちが押しかけていた。仲間のベティが青騎士伯爵に騙され行方不明だというのだが⁉

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07 『伯爵と妖精 涙の秘密をおしえて』

妖精博士のリディアは、スコットランドで休暇を過ごしていた。雇い主で、彼女を婚約者扱いする妖精国伯爵・エドガーを好きになってしまうのが怖くて、ロンドンから逃げてきたのだ。ある日、妖精国伯爵の先祖にまつわる話を聞いたリディアは、真実を確かめようと人魚の一族が棲むマナーン島へ向かう。その頃ロンドンでは、エドガーと親交の深い画家ポールのもとに不思議な少女が現れて…⁉

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08 『伯爵と妖精 駆け落ちは月夜を待って』

妖精の姿が見えて話もできる少女リディアと、彼女の雇い主で、一応の婚約者でもある伯爵エドガー。婚約といっても妖精をあざむくためのもの、のはずなのだが、エドガーの口説き魔ぶりにリディアは振り回されっぱなし。そんなふたりの恋愛模様(?)を描いた『花占いをお望みどおり』『駆け落ちは月夜を待って』『きみにとどく魔法』のほか、ふたりが出会う前の物語も収録したロマンティック短編集!

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09 『伯爵と妖精 女神に捧ぐ鎮魂歌』

妖精博士のリディアは、雇い主で一応婚約者の伯爵エドガーに本気で結婚を迫られている。彼を理解しはじめたリディアは、今までのように拒絶できなくなってしまい困惑していた。そんな折ロンドンで起きた不気味な連続殺人事件が、どうやらエドガーの宿敵プリンスに関係していると知り、エドガーはリディアを強引に伯爵家に住まわせることにするが⁉急展開のロマンティック・ファンタジー!

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10 『伯爵と妖精 ロンドン橋に星は灯る』

宿敵プリンスからリディアを守るため、妖精ケルピーに彼女を預けたエドガー。別れる間際、ついにエドガーと結婚すると言ったリディアだったが、ケルピーの魔法でエドガーに関する記憶を失ってしまう。その頃、イーストエンドでは謎の疫病が蔓延していた。ロンドン橋近くの船着き場に浮かぶ“箱船”に乗れば助かるという噂を聞いたエドガーは、プリンスの邪悪なたくらみを感じ取るが……。

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11 『伯爵と妖精 花嫁修業は薔薇迷宮で』

ついに結婚が決まった伯爵エドガーと妖精博士のリディア。結婚の準備を急ぐエドガーに対し、リディアは貴族に嫁ぐ大変さを実感し戸惑っていた。そんな不安を払って堂々と社交界デビューできるよう、貴婦人の鑑と名高い夫人の教育を受けることになったリディアだったが、花嫁修業に訪れた屋敷で、なぜかメイドとして働くことに。いっぽうエドガーの元には、婚約者を名乗る令嬢が現れ…⁉

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12 『伯爵と妖精 紳士の射止めかた教えます』

伯爵邸に、リディアの将来の子供を名乗る赤ん坊が現れて…⁉(「コウノトリのお気に召すまま」)リディアは、わけありの妖精ナイチンゲールの強引な恋愛指南にふりまわされるが…⁉(「紳士の射止めかた教えます」)正式に婚約する前のリディアとエドガーのスリリング(?)な日々を描いた物語に加え、リディアの両親の結婚の秘密が明かされる書き下ろしを収録したロマンティック短編集!

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13 『伯爵と妖精 紅の騎士に願うならば』

婚約発表をすませ、一見順調な伯爵エドガーとリディア。だがエドガーの周りにはプリンスの記憶を引き継いだ影響が出はじめていた。リディアを手放したくない一心で、それを隠すエドガー。真実を話さない彼にもどかしさを感じるリディアだが、トラブルにまき込まれ巨人族の妖精に囚われてしまう。人間界に戻るため、リディアは取り換え子の魔法で別の少女の姿を借りエドガーの前に現れるが…。

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14 『伯爵と妖精 誰がために聖地は夢みる』

エドガーとの婚約を母の墓前に報告するため、スコットランドに里帰りしたリディアのもとに、兄と称する青年ブライアンが訪れる。ブライアンは妖精族フィル・チリースの一人で、残り少ない地上の日々を妹のリディアとともに過ごしたいと言うのだが…? その一方でマッキール家は、予言者を復活させるため、リディアを利用しようと画策していた。エドガーは彼女の危機に、ある決意を固めて…⁉

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15 『伯爵と妖精 運命の赤い糸を信じますか?』

お人好しで気の強い妖精博士のリディアと、口説き魔で妖精国伯爵のエドガーは、多くの苦難を乗り越えて婚約をしたばかり。でも二人の間では妖精がらみの不思議な事件が次々起こって。妖精の魔法で「運命の赤い糸」が見えてしまうようになったリディアたちだが、エドガーの小指からは複数の赤い糸が出ていて⁉ 表題作「運命の赤い糸を信じますか?」ほか2編を収録した愛でいっぱいの短編集!

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16 『伯爵と妖精 誓いのキスを夜明けまでに』

リディアがオーロラの妖精の刃の魔力によって受けた傷を治すためには、エドガーから離れ、マッキール家の島に3年間暮らさなければならない…。傷を治す秘薬を手に入れようと、エドガーは危険を承知であるじの眠る島に近づく。離ればなれになった二人は互いを求め合い、夢の世界へと導かれるのだが。こんなにあなたのことが好きだったなんて…! 高まる気持ちと残酷な現実の狭間で二人は⁉

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17 『伯爵と妖精 すてきな結婚式のための魔法』

数々の障壁を乗り越えて、やっと結婚式を迎えることとなった妖精博士のリディアと妖精国伯爵エドガー。歴代の青騎士伯爵の結婚式に必ず招待しなければならないという5人の妖精から祝福を受けたが、実は6人目の妖精がいて、「結婚式など台無しにしてやる!」と宣言されて⁉ 昔、エドガーと何かあったらしい少女も現れて、雲ゆきはどんどん怪しくなり…。二人の結婚式、何かが起こる⁉

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18 『伯爵と妖精 魔都に誘われた新婚旅行』

やっとの思いで結婚式を挙げたリディアとエドガ-は、ブルターニュにある薔薇色海岸へ新婚旅行に発っていた。貴族や富豪が集まるこの高級リゾート地では、女性が次々に失踪する事件が起きていたのだが、どうやらそれには美しい海底の都の妖精が絡んでいるようで⁉ 「あなた、ご主人とは合わないように見えるわ」とリディアに囁きかける謎の女性も現れて……新婚二人の愛が試される⁉

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19 『伯爵と妖精 月なき夜は鏡の国でつかまえて』

いよいよ甘い新婚生活もスタートするのかと思いきや、すれ違ってばかりのリディアとエドガー。そんなある日、真っ黒な妖精が黄金色の透明な石をリディアのもとに届けにきた。「妖精国」の地図が隠されたペンダントの石と同じ石と知って、リディアは黒い妖精の行方を追いかける。一方エドガーは、青騎士伯爵の子孫が描いたという絵を入手すべく、何やら怪しげなオークションに参加するのだが⁉

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20 『伯爵と妖精 白い翼を継ぐ絆』

メースフィールド公爵のカントリーハウスに招かれたエドガーとリディアは、そこでシルヴァンフォード公爵家の唯一の生き残り、キャスリーンに遭遇する。彼女はエドガーに意味ありげな視線を送り、エドガーも彼女を無下にできない。もう捨てたはずの過去がエドガーを追い回し、リディアを苦しめる。「僕に運命、感じてるんだろう…?」エドガーのそんな言葉を信じたいリディアなのだが…⁉

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21 『伯爵と妖精 愛しき人へ十二夜の祈りを』

新婚カップルの妖精博士リディアと口説き魔伯爵エドガーのまわりは、いつも賑やか! 妖精たちと個性的な仲間たちが巻き起こす不思議な事件の数々に翻弄されながらも、さらに強い愛情を確認する日々…! エドガーがシルヴァンフォードにいた少年時代の物語と、二人の将来を暗示させる書きおろし表題作「愛しき人へ十二夜の祈りを」など、愛と涙がぎゅっとつまった、ときめきの短編集!

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22 『伯爵と妖精 永久の想いを旋律にのせて』

甘い新婚生活を送る妖精博士のリディアと妖精国伯爵のエドガーだったが、不気味な猛獣・ナックラヴィーがリディアを狙ってきて⁉ 不吉な予言が影を落とすなか、リディアとエドガーたちはコーンウォールに向かう。ナックラヴィーを操るテランという男の正体は? その背後に見え隠れするアーミンの目論見とは? リディアを救うため、二人の愛を守るため、エドガーはある決心をするのだが⁉

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23 『伯爵と妖精 愛の輝石を忘れないで』

プリンスの組織からリディアを護るため、そして二人の将来のため、決死の覚悟とともにリディアと離ればなれになることにしたエドガー。アーミンとともに組織に入り込み、プリンスになったふりをするのだが……。一方、リディアはフランシスや仲間たちとともに妖精国に向かう船に乗り込むのだが、船には危険すぎる罠が仕掛けてあって⁉ 信じる気持ちは永遠に不滅! 二人の愛に奇跡が起こる!

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24 『伯爵と妖精 あなたへ導く海の鎖』

リディアの乗った船が妖精国に出航するのを見届けたエドガーは、覚醒し始めたプリンスの意識を抱えて組織に君臨しようとしていた。妖精国への道のりの中継地点であるという幻の国「リオネス」を探し始めたリディアの目の前に不思議な少女が現れて…。リディアの命を狙う組織からエドガーはリディアを救えるのか…⁉ そして、妖精国の道しるべをリディアたちは突き止めることができるのか…⁉

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25 『伯爵と妖精 情熱の花は秘せない』

プリンスの組織にとらわれてしまったリディアは身を守るため、エドガーの子供を妊娠しているととっさに嘘をつく。しかし怪しんだテランが産婆を連れてきて…⁉ 自らのなかのプリンスが半分目覚めてしまったエドガーは、組織の目を欺くため、リディアに対し思い切った行動に出るのだが…。エドガーとリディアが再びひとつになる…⁉ 大人気ファンタジー、ドラマティックな佳境へ突入!

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26 『伯爵と妖精 真実の樹下で約束を』

テランの手を逃れ、再び一緒に妖精国を目指し始めたリディアとエドガー。時折自分のなかで暴れ出すプリンスを意志の力で抑えようと苦しむエドガーを、リディアは傍で必死に支える。スワンの船を降りボートに乗り込んだリディアたちは、カテーナの道しるべを目印に妖精国へと漕ぎ出す。そして念願だった妖精国上陸を遂に果たすのだが、青騎士伯爵が不在だった妖精国は崩壊の危機にあって⁉

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27 『伯爵と妖精 恋よりもおだやかに見つめて』

ともに妖精国に上陸し、その危機を救うことに成功したリディアとエドガー。しかしその結果、エドガーの記憶はプリンスに誘拐された時以降のことは消えてしまった。つまりそれは、リディアに関する記憶も消えたことを意味していた…。「きみへの愛は、記憶なんかなくてもここにある。何度でもきみを好きになる…だからもう一度、僕と結婚してくれるね?」そう言っていたエドガーなのだが⁉

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28 『伯爵と妖精 オーロラの護りを胸に』

英国に上陸したリディアたちは、プリンスの手先に襲撃された。さらに体調を崩したリディアの身を案じて、エドガーはある老姉妹の屋敷に身を寄せることに。老姉妹に、生き別れの甥と勘違いされて歓待されるエドガー。屋敷に滞在していた男爵令嬢とエドガーが親しくするのを見て、リディアは複雑な気持ちになるが…。そんな時、体調が悪いのは妊娠したからではないかとケリーに指摘されて⁉

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29 『伯爵と妖精 祝福の子か夜の使者か』

記憶をなくしたエドガーに改めてプロポーズされたリディア。嬉しく思いながらも、お腹の子のことを知られないよう神経を尖らせていた。そんな時、プリンスの組織に捕われたフランシスから助けを求める手紙が来る。文中に暗号が隠されていることに気づいたエドガーは、ニコとレイヴンを調査に向かわせた。一方、パトリックの依頼を受けてアウローラの故郷に向かったカールトンが見たものは…。

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30 『伯爵と妖精 祈りよアルビオンの高みに届け』

再び結婚を決めたエドガーとリディア。だがエドガーの記憶が戻りそうな様子をみて、リディアは気をもんでいた。ロンドンの街を守護しているロンドン橋で魔力の気配を感じ、ふたりは橋へ向かうが、そこに待ち構えていたのはテランだった…。一方、妖精国に上陸したフランシスの前に、リディアの子だと名乗る少年が現れる。少年は両親の危機を救うため、ある人の姿で二人のもとに向かうが⁉

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31 『伯爵と妖精 白い丘に赤い月満ちて』

自分が生まれれば母リディアは命を落とす。そしてプリンスを倒すためには父エドガーを殺さなければならない…。過酷な宿命を知り、アルヴィンはリディアたちの前から姿を消した。アルヴィンの行方を案じながらも、戦いに向けて準備を進めるエドガーとリディア。さまざまな想いが絡み合うなか、ついに最後の戦いが幕をあげた…‼ ロングヒット英国ファンタジー、ついに感動のフィナーレ‼

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32 『伯爵と妖精 新たなるシルヴァンフォードにて』

すべての戦いを終え、平和を取り戻したリディアとエドガー。息子のアルヴィンも1歳半になり、エドガーは改めて亡き父の領地であるシルヴァンフォードを訪ねることに。だが両親の墓は硬く閉ざされており、墓守の老人はエドガーを後継者とは認めなかった。一方パリへの留学話が出ているポールは、ロタに求婚するべきか悩んでいて…。大ヒットシリーズのその後を描いた愛いっぱいの後日談‼

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リディア・カールトン

キャラメル色の髪と神秘的な金緑色の瞳を持つ少女。妖精が見え、話をすることができる妖精博士。

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エドガー・J・C・アシェンバート

輝くような金髪と灰紫の瞳が印象的な美貌の青年。リディアを口説こうとする、アシェンバート伯爵家当主。

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レイヴン

褐色の肌に黒髪の少年。非常に高い戦闘力を持つ、エドガーの忠実な従者。アーミンの弟。

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ニコ

猫扱いされることを極度に嫌う、灰色の長毛猫の姿をした妖精。リディアを見守る、唯一無二の相棒。

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アーミン

エドガーの元従者。動きやすいよう、常に男装をしている痩身の美女。エドガーに想いを寄せるあまり、ある秘密を抱えていた。

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ケルピー

リディアの昔なじみの妖精。青年の姿をしているが、正体は人間を惑わして食べてしまう獰猛な水棲馬。

相関図
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『伯爵と妖精』あいつは優雅な大悪党 掲載

『伯爵と妖精』あいつは優雅な大悪党 掲載

「助けてくれ、お願いだ……」
 と、侵入者は、リディアの耳元でささやいた。
 助けてくれって、こっちがお願いしたいわよ。そう思いながらも抵抗する。
「静かに、聞いてくれないか。あの男は、……きみをここへ連れてきた男は、悪党の手下だ。このままじゃ、きみもひどい目に遭うよ」
 意外にもおだやかな、品のある口調。それに、ハスクリー氏が悪党の手先?
 リディアが力を抜くと、もう叫んだりしないと判断したのか、侵入者の男は、彼女の口元から手を離した。」

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『伯爵と妖精』プロポーズはお手やわらかに掲載

『伯爵と妖精』プロポーズはお手やわらかに 掲載

「迎えに来たぞ。スコットランドへ帰ろうぜ」
ケルピーは、こちらのバルコニーへ軽々と飛び移ってきた。
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「それよりリディア、月をみつけたんだ。これでおまえは俺のものだな
 は? と口を開けたリディアは、ニコが背後でスカートを引っぱるのに気がついた。
 そうだ。マリーゴールドの“月”を奪ったのがこいつだと言っていた。
 何があっても受け取ってはだめだと、リディアは彼の手を払いのける。

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『伯爵と妖精』プロポーズはお手やわらかに掲載

『伯爵と妖精』プロポーズはお手やわらかに 掲載

 ずるい。けどもう、父につながるエドガーの手を、リディアが離せないだろうと知っている彼は、不敵に微笑む。
「わかったわ、エドガー。あたしに“月”をください……」
「ありがとう。一生きみを大切にする」
 この場だけの約束。わかっていても、エドガーがやけにまじめにそう言うから、奇妙にドキドキした。

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『伯爵と妖精』女神に捧ぐ鎮魂歌 掲載

『伯爵と妖精』女神に捧ぐ鎮魂歌 掲載

「リディア、ありがとう。その言葉だけで僕は希望が持てる。きみが再会を望んでくれるなら、死なないと約束するよ。妖精の魔法だってどうにかする」
「……うそつき、あなたはいつも、いつもいいかげんな約束ばかりよ」
 どうにかするなんて、魔法のこと少しもわからないくせに。
「きみにうそはつかない」
「それもうそよ!好きだって言うくせに、強引に口説こうとするくせに、ほかの女性のことを考えてキスをためらうんでしょ!」
「違う、リディア……」
 「あたしは、どうしていいかわからないのよ。だからちょっと怖くなって引いてしまったの。だって、あなたの言葉は信じられない。なのにキスを待ってるような、そんな気分になるのは、はじめてだったんだもの!

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『伯爵と妖精』花嫁修業は薔薇迷宮で掲載

『伯爵と妖精』花嫁修業は薔薇迷宮で 掲載

「たぶんね、きみよりうまくやれるよ」
 にっこり笑ってそう言う彼は、リディアには動かすのも大変な大鍋を苦もなく運ぶ。
 くもりひとつなく磨かれた靴も、糊のきいたシャツも、濡れてしまうのもかまわず大胆に水をかける。
「こうして、小銭を稼いだこともあったなあ」
 そのせいか、やけに手馴れている。
 貴族の家に生まれたのに、両親を殺されアメリカに連れ去られた彼は、自力で逃れ、下町で生き抜いた。
 今リディアが体験していることよりもずっと、つらい目にあってきたはずだ。
「きみといっしょなら、農夫のように日がな一日働くのも悪くないかもしれない」

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『伯爵と妖精』誓いのキスを夜明けまでに 掲載

『伯爵と妖精』誓いのキスを夜明けまでに 掲載

「なるほどな、なんとなくいい気分になるんだな」
 そう言ったケルピーは、人のように触れ合うことを知らない。それでもリディアの肩を抱く。
 人の愛情表現を、見よう見まねで試してみるだけ。それでいてケルピーは、魔性の妖精にはない情のようなものを、リディアから感じ取っているのだろうか。
 だからどういうわけか、いつまでもリディアのそばにいる。
人間の男の人には、二度とこんなふうにしない。でも、ケルピーは妖精だから、触れていても許されるんじゃないかと思いながら、リディアはじっとしていた。
「ねえケルピー、この傷が治ったら、何もかも以前と同じになるわ。あの小さな町へ帰って、妖精たちとのんびり過ごすのよ。あたしがお嫁に行っちゃうより、あなたも退屈しないでしょ?」
「俺はさ、退屈よりもあんたが笑ってた方がいいんだけどな」
「笑えるようになるわ。……きっと」

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『伯爵と妖精』永久の想いを旋律にのせて 掲載

『伯爵と妖精』永久の想いを旋律にのせて 掲載

 ゆれる馬車の中、硬い座席の背もたれに押しつけられたリディアは、身動きもできない。言葉を発する隙さえ与えまいとするように、激しい口づけが続く。
「いやだ。離婚なんてしない」
 熱に浮かされたようなキスの合間に、彼は冷静なほどきっぱりと言う。
「憎まれても、きみを手放すことはできない」
 リディアは、どうしようもできなかった。

anniversary

anniversary anniversary

アニメと原作、両方の魅力が詰まったファン&入門者必携の
『伯爵と妖精 紳士淑女のための愛好者読本』
が電子版として発売されることが決定!

アニメの情報はコチラ

詳しくは以下をチェック!

伯爵と妖精 紳士淑女のための愛好者読本

原作とアニメの魅力、ギュギュッと濃縮!
アニメ『伯爵と妖精』の秘蔵キャラクター設定画をはじめ、緑川光、水樹奈々など人気声優陣のインタビューや、高星麻子のイラストをカラーで掲載!
原作第1巻前、出会う直前のリディアとエドガーをえがいた短編小説「ふたりはまだ奇跡を知らない」も収録した、ファン必読の1冊となっています!

contents

ストーリー

はじめての人でもわかりやすい、『伯爵と妖精』のあらすじを紹介しています!

アシェンバート伯爵家 登場人物設定画の間

アニメファン必見!藤井まき作画監督による、秘蔵の豪華設定画をとくとご覧あれ!

イラストギャラリー 高星麻子

大人気イラストレーター・高星麻子さんによる『伯爵と妖精』のイラストコーナー。谷先生のコメントも付いた、至れり尽くせりの豪華ギャラリーとなっています!!

イラストギャラリー画像1
イラストギャラリー画像2

アシェンバート伯爵家 スター声優7 饗宴の間

アニメ『伯爵と妖精』に出演した豪華声優陣の対談&インタビュー特集!

まんが「ティータイム」 香魚子

漫画『伯爵と妖精』の作画を担当されている香魚子さんによる、アシェンバート家の日常を描いた描きおろし漫画も掲載!

描きおろし漫画画像1
描きおろし漫画画像2

教えて! リディア先生『伯爵と妖精』用語集

『伯爵と妖精』内に登場する単語をわかりやすく解説した、貴重な用語集です!

小説「伯爵と妖精ふたりはまだ奇跡を知らない 谷 瑞恵

エドガーとリディア、ふたりが出会う前のある一日を描いた前日譚! なんとこのためだけに谷先生が書き下ろした、特別作となっています!

小説画像1
小説画像1
  • あとがき

  • スタッフ一覧

  • よせがき

製品情報
題名『伯爵と妖精 紳士淑女のための愛好者読本』 題名『伯爵と妖精 紳士淑女のための愛好者読本』

発売日:20243予定

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お知らせ

  • 03.07

    電子書籍『【合本版】伯爵と妖精 2』をご購入いただいたお客様へ

    2月28日にお知らせいたしました通り「伯爵と妖精 完結10年記念特設サイト」および、コバルト編集部公式Xにおきまして、『【合本版】伯爵と妖精 2』の特典内容について誤った告知をしておりました。
    今回の誤った告知をご覧になって『【合本版】伯爵と妖精 2』をご購入いただいたお客様で、払い戻し(返品)をご希望される方は、下記お問い合わせフォームからご連絡くださいますようお願いいたします。ご購入いただいたストアにより対応方法が異なりますので、コバルト編集部より個別にご案内を差し上げます。
    このたびは、お客様にご迷惑をおかけしましたことを、あらためて深くお詫び申し上げます。

  • 02.28

    電子書籍『【合本版】伯爵と妖精 2』宣伝告知の誤表示に関するお詫び

    電子書籍『【合本版】伯爵と妖精 2』の宣伝告知内容に誤りがありました。コバルト文庫公式ホームページの『伯爵と妖精 完結10年記念特設サイト』および、コバルト編集部公式Xにて、当該書籍には、特典として、谷瑞恵先生による書き下ろし新作短編2作が収録されているとの告知をしておりましたが、正しくは、過去に発表された単行本未収録の短編でした。
    収録されている短編は以下の通りです。

    • 「ファーストキスの贈り物」
      (初出:雑誌『Cobalt』2012年夏フェア応募者全員プレゼント「ありがとサマー2012BOOK」)
    • 「もう少し、やさしい夢のなかで」
      (初出:雑誌『Cobalt』2012年11月号 定期購読特典「書き下ろしプチノベル」)

    誤った告知を掲載したことにより、お客様にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫びいたします。また、特設サイトの告知はすでに修正しております。

    つきましては、2月28日(水)23:59までに当該書籍をご購入いただいたお客様への対応を準備中です。詳細が決定次第、本ホームページおよび公式Xにてお知らせいたしますので、しばらくお待ちくださいますようお願いいたします。今後はこのようなことのないよう、商品情報について正確な説明と表示に努めてまいります。

  • 01.25

    「【合本版】伯爵と妖精 2」が電子書籍で発売

    「【合本版】伯爵と妖精 」の第2巻が本日より配信開始しています。
    本作の表紙はなんと、高星麻子さんの特別書き下ろしイラストとなっています!
    優雅に微笑むリディアとニコのティータイムを、是非ご堪能ください。

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    合本版は2月発売の3巻で完結予定です。今後の情報公開にもご期待ください!

  • 12.21

    「【合本版】伯爵と妖精 1」が電子書籍で発売

    「【合本版】伯爵と妖精 」の第1巻が本日より配信開始しています! 本作には電子版『伯爵と妖精』の1巻~12巻の物語を収録。さらに、ファン大歓喜の谷瑞恵先生の直筆コメント入りとなっています!
    リニューアルされたカバーイラストをご担当されたのは高星麻子さん。非常に仲睦まじい様子のエドガーとリディアに注目です。
    是非、10年の時を経て新たに蘇った『伯爵と妖精』をお楽しみください。

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    合本版は全3巻。今後の情報公開にもご期待ください!

  • 12.04

    ギャラリーコンテンツを更新しました

    『伯爵と妖精』特別ギャラリーにイラストが追加されました。高星麻子さんによって描かれた可愛らしいリディアと麗しきエドガーを、ぜひご観覧ください。

  • 11.17

    アニメ『伯爵と妖精』コンテンツを公開しました

    アニメ『伯爵と妖精』放送終了15周年を記念し、ある特別企画が公開されました! 詳しくは【アニメ『伯爵と妖精』】コンテンツにて、ご確認ください。

  • 11.06

    ギャラリーコンテンツを更新しました

    『伯爵と妖精』特別ギャラリーにイラストが追加されました。高星麻子さんによって描かれた可愛らしいリディアと麗しきエドガーを、ぜひご観覧ください。

  • 10.20

    復刊Cobalt『伯爵と妖精』特集を公開しました

    『伯爵と妖精』完結10年を記念し、雑誌「Cobalt」大人気企画であった『伯爵と妖精』特集が特別復活!シリーズに登場した愛の名言を、ぜひご堪能ください!

  • 10.06

    ギャラリーコンテンツを公開しました

    雑誌「Cobalt」などで人気を博した高星麻子さんによる『伯爵と妖精』豪華イラストを、特別ギャラリーとして限定公開!幻のイラストの数々を、ぜひご観覧ください。

  • 09.22

    『伯爵と妖精』完結10年記念特設サイトついにオープン!

    『伯爵と妖精』完結10年記念の特設サイトを公開いたしました。今後、様々な企画やコンテンツの発表を予定しております。詳細に関しては、本サイト及びコバルト編集部公式アカウントにて発信して参ります。

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