みなさん、こんにちは! THE RAMPAGEの岩谷翔吾です。
『岩谷文庫~君と、読みたい本がある~』第20回は、馳星周さんの『ソウルメイト』のレビューをお送りします。
この本は、人と犬の絆を綴る短編集。一冊の中に、それぞれ異なった状況で生きる7組の犬と飼い主のお話が収録されています。人と犬の絆の話なので、犬好きな人にはきっとたまらない一冊でしょう。
『岩谷文庫』で取り上げようと思ったきっかけは、僕が最近、犬をめちゃくちゃ好きになったからです。
実は僕はもともと犬が嫌い、というか大の苦手でした。というのも、犬に関してはちょっとトラウマがあって。幼稚園に入る前ぐらいの出来事だから、ハッキリと記憶に残ってはいないんですが、犬に噛まれたことがあるんです。近所の家に、大きなゴールデンレトリバーが飼われていたんですが、小さい頃の僕はすごく動物好きで好奇心旺盛で、その子にしつこくちょっかいをかけていたんだそうです。そうしたら、反撃されて頭をガブリと噛まれちゃった。その時の傷もまだ残っているくらいです。
今思えば、僕がちょっかいをかけていたのが悪いわけですが……子供の頃のその事件がきっかけで、犬だけでなく動物全般が怖くなってしまって。虫とか動物って、自分の想定外の行動をしますよね。それがもう怖くて、犬に吠えかかられようものなら、条件反射でビクッとしてしまうぐらいでした。