創造神ガンダルの生み出した世界、ガンダル・アルス。人々は強大な力を操る「魔性」と呼ばれる存在に脅かされ生きていた。彼らに対抗しうる力を持つ人間――破妖剣士、捕縛師、魅縛師――は「浮城」に集い、魔性との戦いに尽力していた。少女・ラエスリール(ラス)は、半人半妖の生まれでありながら人間として生きることを選び、破妖剣士として旅立つ。「護り手」である美貌の魔性・闇主に愛されながら翻弄され、魔性として生きることを選んだ弟・乱華からは歪んだ執着を向けられつつも、死闘を繰り広げていくラス。多くの人との出会いと別れをくり返しながら、彼女が見出したものは――!?
まえだ たまこ
10月15日生まれ。天秤座。B型。佐賀県在住。1987年、『眠り姫の目覚める朝』で、第9回コバルト・ノベル大賞佳作入選。コバルト文庫に『破妖の剣』、『カル・ランシィの女王』、『聖獣』、『聖石の使徒』、『天を支える者』など多数のシリーズを持っている。
軍神・上杉謙信の命で『冥界上杉軍』に任命された上杉景虎たちは、他者の肉体を奪って生まれ変わる「換生」を繰り返しながら数百年を生き続け、未練を残したまま命を落とし、怨霊と化した戦国武将たちと死闘を繰り広げていく。冥界上杉軍の総大将である上杉景虎と、生前敵対関係にあったが生まれ変わって景虎の家臣となった直江信綱。ふたりの複雑な主従関係は、激動の歴史を繋ぎ繰り返される「生」の中で、愛憎に転じてゆく。戦国、幕末、昭和、そして現代。ついに彼らの前には宿敵・織田信長が姿を現して――。時空を超えた愛と絡み合う宿命が行き着く先は!?
くわばら みずな
9月23日生まれ。天秤座。O型。東京都在住。中央大学文学部史学科卒業。1989年下期コバルト読者大賞受賞。コバルト文庫に『炎の蜃気楼』、『赤の神紋』、『風雲縛魔伝』、角川文庫に『遺跡発掘師は笑わない』など多数のシリーズを持っている。