
04月15日更新
怪談男爵籠手川晴行 辻斬り桜
花咲く帝都に、怪異を愛する美貌の男爵あり。
貧乏男爵家の当主でありながら、実業家に嫁いだ姉のおかげで金銭的な苦労とは無縁の籠手川晴行。好奇心旺盛で「怪異」をことのほか愛する晴行は帝都で怪奇事件が巻き起こるや首を突っ込むのが日常茶飯事だ。その活躍は、三流紙と名高い(?)「日ノ本新聞」の記者・諏訪虎之助に取材され、正体不明の「怪談男爵」として市民に人気を博している。ある日、晴行は上野で酔漢同士の喧嘩を仲裁するが、駆けつけた警官に関係者と見なされ問答無用で逮捕されてしまう。面白半分で留置場に連行された晴行は、巷を騒がせた辻斬り犯の男に遭遇。男は自らの罪を妖刀に魅入られたせいだと嘆くが…?
【文庫情報】怪談男爵が、帝都に巣くう怪異を解決! 瀬川貴次『怪談男爵 籠手川晴行』(集英社オレンジ文庫)
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- 最新版2022年04月15日更新