
05月13日更新
【『眠り』の物語アンソロジー連載!】
サファイアの棺
丘の家の剥製師
第三夜は-青色の眠り-独りよがりな少年が、ひとりぼっちの剥製師の家で見つけたものは?
フェリクスは、丘の上の家に住む剥製師・リシャールの家に住み込みで弟子をしている。もともと町立博物館に勤めていた彼は、館内が暗くて展示品がよく見えないことに義憤を感じ、独断で照明を明るくするというミスを犯す。強すぎる光が、標本を傷めると知りながら、彼は自分の過ちを認めようとしなかった。そんなフェリクスに、館長であるオデットが命じたのが、リシャールへの弟子入りだったのだ。慣れない、そしてどこかグロテスクな剥製作りの作業に戸惑うフェリクス。リシャールとの関係もどこかぎこちないものだったが--?
更新履歴
- 最新版2022年05月13日更新