
06月03日更新
【第218回短編小説新人賞入選】
宇宙とビスケット
幼い弟と交わした、何気ない会話。 私だけが知っている、弟の正体――
2歳下の私の弟は、小さい頃から宇宙に興味を示していた。いつかの未来、人間が宇宙で暮らすようになったら、宇宙空間でも呼吸できるように進化して「宇宙エラ」ができるだろうというたわいない夢想。それから随分経って、大人になった弟は夢を叶え宇宙飛行士になった。そんな弟がある事故に遭遇した時、私の心には彼が夢想していた「宇宙エラ」という言葉がよみがえって――。
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更新履歴
- 最新版2022年06月03日更新