かける

ネコ小説賞 みんな大好き、ネコのお話書いてみませんか?

選考結果発表

みんな大好き!「ネコ」がテーマのお話を募集した「ネコ小説賞」には、
2017年3月21日~5月7日の応募期間に、47本の応募がありました。
今回集まったのは、どんなネコたちでしょうか。
選評コメントとあわせてご紹介します!

選者ミー

選者 ミー

47本ものご応募いただき、ありがとうございました。
どれもが面白く、秀作ぞろいでした。改めて感じ入りましたが「ネコ」という題材は奥が深い! 
小説の面白さを決定づけるものはやはり登場人物の魅力だと思うのですが、ネコという存在ほど人間に密着し、その懐の奥深くまで入っていける存在もないのでしょう(ネコ、ずるい!犬としてはくやしい限り…)、人物を面白く生き生きと描いた作品が多かったです。人間の弱い部分、愛すべき部分、尊い部分をネコを通して気取りなく描くことに成功した作品が残っていきました。

今回、賞を1本に絞ることが困難でしたのですが、審査員特別賞を3本出しました。
さらに、「もう1歩の作品」8本にも、一言コメントをつけますので、参考にしてください。

ネコ小説賞

賞金5万円

『おままごとの恋』

霧内 杳

選評

「ネコ」の魅力、それはおのおのの「無条件の愛」を図らずも引き出してしまうところにあると思うのですが、その魅力に満ちていたと思います。題名の通り、それは「おままごと」だったのかもしれないけれど、確かな幸福感がそこに描かれていました。
小説の技法をどうこうとか語る以前に、登場人物たちの姿がシンプルにおかしく可愛らしく、ずっと彼らを見ていたい、そんな気持ちにさせる小説でした。

審査員特別賞

図書カード1万円分

『ネコには敵わない』

花 千世子

選評

「ネコ」をめぐる、甘酸っぱいボーイ・ミーツ・ガール。校内外にその名を轟かすヤンキーくん(スイーツ好き)と、おっとりおとなしいネコ好き女子の初々しく不器用な初恋を端正に描いてます。ネコも可愛いのですが、ヤンキー翔馬もかなり愛らしい存在で、なかでもネーミングセンスに胸きゅんでした。

『オジさんはたぶん猫である』

島村莉三子

選評

古いアパートに住む、お人よしすぎる編集者・山辺としっかり者の雄猫チョコ太の愉快な同居物語なのですが、ある日地震が起きて…!? とにかくこのコンビのありよう、佇まいのおかしさにほっこり。絵にしたら面白そう。お布団争奪戦、とても楽しかったです。

『ミッチェル』

橋 薫子

選評

芸人になった元カレと、主人公チセを引き合わせようとしてくれている謎のイケメン…その正体が自称「猫の妖精」である元・飼い猫…とあらすじを書いているだけで楽しくて笑ってしまいますが、とにかくキャラも展開もインパクトがあり魅力的で、ぐいぐい引き込まれます。物語のなかでチセもきちんと成長して自分の道を見つけ、読後感もしみじみできる、とても素敵な小説でした。

もう一歩の作品

『猫のラジオ』 太田ポーシャ

 猫のお喋りが聞ける「猫のラジオ」、本当にあったらいろいろ楽しいですね。

『愛猫』 谷崎トルク

 ネコ小説賞に色気部門があったら、間違いなくこの小説が受賞!

『なあんとなく』 谷崎みか

 ネコみたいに勝手に好きに生きてる若者たちの人間模様が不思議に愛しかった。

『国王陛下の毒見係』 紫藤市

 天界で罪を犯し外界に堕ちた仙女が、猫になり寵愛を受けます。ときめき展開てんこ盛り。

『猫と死神と私』 芙蓉蛍雪

 死を宣告された女子高生が気になる男子に告白。淡々としながらあたたかみのある筆致がじんわり沁みます。

『サクラレポート』 川島怜子

 飼い主の女の子に対する目線が優しい。ほのかな恋愛模様も可愛かったです。

『ここからは遥かな家路』 七宮

 プチ家出プロの主人公女子と友人の関係性と、主人公が見つけたもうひとつの家が魅力的だった。

『守猫村奇談』 倉持史真

猫しか飼えない「守猫村」のひと騒動。先が気になる展開力。人物もあたたかい。

関連サイト

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