かける
選考結果発表
編集部きってのホラー好き・編集Hが、独断と偏見で「この夏の最恐小説」を選ぶ
「ホラー小説新人賞」には、締め切りの7月3日までに96本の力作が集まりました。
受賞作・選外佳作の計4作品を、編集Hの選評とともにご紹介します。
選評
最後まで早希の正体が分からないところが良い。正体不明の異様な人物というのは、どうにも不安感を煽るもの。結末で少々意味が把握しにくい部分はありましたが、好みです!
選評
古い因習、過去の因縁や怨念が残る僻村。不気味な老人や妙な変調を来す親しい人。これでもかとテッパン要素を注ぎこんでいて、ホラー愛を感じました。説明の足りない部分などもありましたが、気にならなくなるほどの力量で畳み掛ける姿勢も含め、好みです!
今回、受賞には至らなかったものの、このまま誰の目にも触れないのは勿体ない! そう思えた作品を、選外佳作として掲載したいと思います。
選評
面白かった! これも奇妙で不気味な町へ引っ越すというテッパンネタ。主人公が初めて花を食べるまでに、ヤマモト先生などに追い詰められていく怖い書き込みがもっと欲しかった!
選評
家に魅入られる話というのは珍しくはないですが、恋愛との絡ませ方がとても面白かった作品。瑞希が選ばれた理由など曖昧な部分もあったが、悪くない。前半が少々重たくも感じられるので、少し削ってラストにもうひと盛り上がり加えても良いかと感じました。
担当編集Hからひとこと
ちょっとした思い付きと、夏という時節もあいまって始めたホラー賞でしたが、蓋を開けてみれば100作近い応募がありました。嬉しいとともに「通常業務以外に、これひとりで読むのか……」と呆然としましたが、読み始めてみると、大好きなホラーということもあり、時間を忘れて没頭していました。ご応募いただきました皆様、ありがとうございました!