07月08日更新
最後の日には肉を食べたい
ディストピア飯小説賞によせて 特別書き下ろし短編
わたしが今咀嚼するのは、「世界」が入った肉だ――。
肉好きの間では名を知られた人気店『Last Meat』でアルバイトをしている美宇。彼女の脳内には、「肉」をこよなく愛する寄生種族の「ルカ」が棲みつき、美宇と同じように、同族の寄生主となっている人間を探している。彼女がルカを受け容れているのは、そのことに「あるメリット」があるからだ。そんなある日、お客の男性・孝明から声をかけられた美宇は、孝明の中にルカの仲間が棲んでいるのではないかと考え、彼からのデートの誘いに応じるが――。
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- 最新版2022年07月08日更新