01月21日更新
【特別書き下ろし】彼女たちの銀時計
「廃墟」シリーズ番外編
その時計を手にすると、懐かしい祖母の声が聞こえる気がする。
ニカヤ国で<赤の陣営>の補佐を務める文官・ザカライアは、祖母の形見の銀時計を保管している。臨終の床の彼女は「この時計は海に投げ捨てて欲しい」と言い遺したが、ザカライアはそれを捨て去ることなどできなかった。固く閉ざされたこの時計の蓋を開くことができれば、生前の祖母が何を思って生きてきたのかを知ることができるのではないか? そう考えたザカライアは、ある人物に助けを求めるのだが――?
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- 最新版2022年01月21日更新