12月06日更新石のスープ深緑野分イラスト・デザイン/さーだ「ディストピア飯小説賞」によせて 深緑野分さん書き下ろし短編を特別掲載!2021年11~12月にかけて「かける」で募集した『ディストピア飯小説賞』によせて、深緑野分さんよりご寄稿頂いた書下ろし短編を特別掲載!とある時代のとある国、とある天才博士が奇妙な石を発明した。その石を水に沈めて煮ると、栄養満点のスープが無限に作れるのだ。しかしこの石のスープには問題があった――まったくもって美味しくないのである。”節制”を至上とする上層部は、食糧節約のため、スープを大量生産して全住民に配給することを命じるが……。更新履歴最新版2021年12月06日更新最新版を読む深緑野分(ふかみどりのわき)人賞佳作に入選。13年、入選作を表題作とした短編集でデビュー。15年『戦場のコックたち』で第154回直木賞候補、16年本屋大賞ノミネート、第18回大藪春彦賞候補。18年『ベルリンは晴れているか』で第9回Twitter文学賞国内編第1位、19年本屋大賞ノミネート、第160回直木賞候補、第21回大藪春彦賞候補。19年『この本を盗む者は』で、21年本屋大賞ノミネート、「キノベス!2021」第3位となった。