07月29日更新
【短編小説新人賞 2021年年間最優秀賞 受賞記念作】
君は誰かの世界
僕はアヤの相方として、彼女の世界にいたかった。
武蔵境の駅で「スウィート・キャロライン」を聞いていた僕は、突然ある女性から声をかけられ、音漏れを指摘される。彼女の名はアヤ。そして僕と同じ大学に通っていた。「自分がいいな、と思ったものに染まり尽くして生きたい」というポリシーを持つ彼女は、次から次へと興味の矛先を変えていき、いつしか僕は、そんな彼女の世界に心地よさを感じるようになっていて――。
【短編小説新人賞 2021年年間最優秀賞受賞作品はこちら】小舟祐輔『君と、碧梧桐』
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- 最新版2022年07月29日更新