編集D
ファンタジー作品ですね。敵国と百年にわたって戦争を続けている、とある国が舞台のお話です。主人公の青年、貴族軍人であるエーリヒは、激しい戦闘で片足を失い、前線を離れて内地に戻ってきています。今は義足暮らしで、戦闘員としては役に立たない。そんな彼に、「任務放棄している『カナリア』を戦線復帰させろ。それが不可能なら始末しろ」という命令が下る。「カナリア」というのは、歌声で傷を治癒すると言われている、特殊能力者のことです。エーリヒがその「カナリア」に会いに行くと、それはシャティエルという名の美しい少女で……という、この設定と筋立てだけで、僕はもうワクワクしました。